ウエダテツヤの米国軟着陸

ドラマー・ウエダテツヤのアメリカ生活を赤裸々に報告

米国軟着陸プロローグ 終わりよければ

3月1日朝9時、アメリカ大使館。

面接窓口のオバサン「アナタノ、ビザガァ、キョカサレマシタァ~」

ソワソワしている俺「アー!!!! センキュベリマッチ!(ニコニコ)」

 

出国準備、ミッション完了。

経験者には当たり前の事かもしれないが夢みたいな気分。夢みたい。

 

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ここ数年、本当に色んな事があったが、全てをプラスに作用させることに成功した。(って言ってる時点でお察しの脛の傷)

溜息しかついてなかったのに、しかし全ての出来事に感謝することが可能になってしまった。

 

人生、面白い。

 

思い返せば

2016年夏のカイモク解散発表前夜、池袋の磯丸水産で貝の酒蒸しをつつきながら亮弦と大量に酒を煽った夜、まるで自分の事のように怒り涙ぐんでいた彼の一言が着火剤になった気がする。

きっとそうだ。

 

「なんでやめんねん!ムカつくわ!」

「え・・・うん、すまん・・・」

「まあええわ!自由になったと思えばええやん!てつくんは海外でも通用すると思うで!!!!ほんま頭くる〜!!」

 

とジッと俺の目を見つめる。

 

なんでこいつはこんな怒って泣きそうになってんだ?

すげ〜w

が率直な感想だった。

 

彼の音楽に対する素直さやモチベーションが、ぼんやりやれたらいいな~ くらいだった海外生活、活動に一気にリアリティくれたんだ。きっと。

 

言霊。

 

彼が失ったものは、やっぱり姿や形だけだった。

そして始まらなかった事が、始まってゆくのだ。

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ワガママに全てを脱して海外に身を移すには現在の活動、制作のペースは落とさず完遂させる。

それが大前提で最後の小さなプライドだった。大風呂敷の4バンド。

 

NONMALT

 アイデンティティを生成する。

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まずは頓挫したカイモクジショウの複線を自分の目線と音楽で回収していく。一時はボーカル抜きで再出発する予定だった所に参加してきたギタリスト、アデル(本名)と2人、無いものを在るものに。

その後のラッパーレイトとの制作期間、自分でベースまで入れて録り貯めた無数のデモ。そこに縁が無かったので一旦冷静に無に帰したが、のちに運命的な再会を果たしたハーピスト千賀太郎とお互いのリスペクトの坩堝にハマる。

後日、変態(人間と弦のタッチが)のベーシスト高橋翔太が公募で加わり、NONMALTというバンドが出来上がった。

バンド名はウルトラセブンの好きなエピソードから。

初めての主宰にして今度こそ一生モノのバンド。そう願う。

そして今度こそメンバーには優しくする。爆(知らんけど)

 

※MUSHAxKUSHA

続けていたことにも存在感を。

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このバンドのおかげ(せい)で性格も生活も一変してしまったと言って過言ではない。

最初はテメェの名前を売ろうとなかなかの不純な理由で加わったものの、池&梅コンビは自分の常識では測れない色合いと匂いだった。見事に大好き。加入してしまい巻き込まれた感じだ!w

つい先日20周年の新曲入り再録ベストアルバムをリリース、先月までツアーを敢行していた。

このバンドを過去最高の状態に持っていけた事、最高の作品を生み出せた事、そしてそれがこのCD不遇の時代にして結構売れている事。驚きであり、全てが誇りである。

今回一時離脱するが、辞めない。辞めたくない。ワガママハゲと言われながら、そう宣言したのだ。

俺は梅池のマネをしただけ。俺なりに。

 

 

 

地獄の曼珠沙華

 未知の音楽人との未知の世界を。

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Vo.蜂鳥あみ太の歌詞、声に一点集中で針を刺していくような演奏。超技術なのにハシるはモタるは、歌と言葉を住処にした本質的なミクスチャーである。

シャンソン+プログレ+ロック+ジャズなんて謳っているものの、それら全部混ぜたらどれでもないじゃん!って結果が出てしまっている。

全員が音楽で生計を立てる奇人で構成されており、とにかく観ていただきたい。

技術と拘りがゆえにマニアックな演奏を、歌と詩世界で見事にPOPに昇華する。

これだけは観てもらうしかない。ほんまに・・・。

 

 

※VROOM

高円寺の古くから継承される魂にも答える。

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やる事に迷走していたタイミングで制作に関わる事になったバンド。

(今思うと時期を狙われた感があるw)

歌う格闘。超音圧の理不尽な歌謡。

Vo.倉重元洋の怨念やプライド、子供っぽさも全て巻き込んで。

レコーディングメンバーとして加わるもいつの間にかライブこなし、日払いギャラ、取っ払い仕事の難しさを勉強させてくれた。

そして何より、ボーカルとドラムの相性。倉重さんと俺は先祖は同種族なんでは?ってくらいグルーヴの間合いが合う。それは氏がスライや白人ファンク、日本の古い歌謡の影響を受けている事と、俺が歌や主旋律を聴きながら演奏するスタイルのドラマーって所に集約される。

フルアルバムは全て演奏した。是非聴いてみてもらえたらと思う。生粋のジャパニーズラウド歌謡。

 

メインで活動してきた上記4バンド、3月4日には全部集合する。大変だ!

 

2015~2017年は平均120本くらいの現場と、

2018年は終わらせるための2ヶ月、31本の演奏の機会に恵まれた。アルバム3枚、EP1枚を捻り出せた。

 

オナニーした後のティッシュの様に捨てた20代を、これから回収していくんだろう。

準備は整ってしまったから。セカンドシーズン到来ナリ! 

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最後に、日本最後の3日間を改めて紹介。

 

1.

3月2日(金)東高円寺二万電圧

VROOM 1stAlbum「REBLESS」リリースワンマン

制作2年。全12曲ドラム担当。アレンジも。

このバンドに関わって歌に対するアプローチのレベルが上がったように思う。

今時の小奇麗でデジデジしたパソコンに溜まった埃みたいなクソみたいなラウドミュージックとは一線を画す、オールドスクールでトライバルでゴリゴリの優しい歌モノ。

書いていてなんだかわからんが、聴けばわかる。もちろん3月4日最終公演にも登場。

レコーディングは無限マイナス濱本さん。

マスタリングは東京録音塩田さん。

買いなさい。

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2.

3月3日(土)学芸大学APIA40

蜂鳥あみ太バースデーリサイタル

地獄の曼珠沙華で登場。

とにかくハイスキルで情熱的な演奏と音符一つ一つの緊張感は、音楽に対する役割分担とそれに相反した感情的深度のバランスを「うまい塩梅」でぶつけてくる。

異形のシャンソンのバックボーンを、ぐちゃぐちゃにミクスチャー。これをエモと呼ばず何がエモーショナルか。

買いなさい。

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3.

3月4日四谷OUTBREAK “真上vol.2”

清算。俺のドラムの引き出し全開。

それが大したものだろうが無かろうが、32歳ウエダテツヤを全部出す。良い部分も悪い部分も。全部。

観に来なさい。

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米国軟着陸プロローグ、後は呑んで遊ぶだけ。

あ、言霊の話。

 

「グラミー獲るから」

 

ありがとう。明日はどっちだ!地球の反対だ!

 

 

NONMALTの名曲(?)「Fuyu」のクライマックスを聴きながら、おやすみなさい。