ウエダテツヤの米国軟着陸

ドラマー・ウエダテツヤのアメリカ生活を赤裸々に報告

米国軟着陸 #19

ハイテンションで調子に乗って地獄は終わったなんて書いてしまったが(day16参照)、何の事だったっけ・・・。

 

本格的に学校開始!

 

こちとら曲がりなりにも15年日本でステージ立っとるんじゃ、近年はMCも頑張ってた。

掴みが大事だ。ステージだと思え。圧を出せ!いくぞ〜!

と、勢い良く自己紹介。

 

過去現在未来隠さず何者か明かしていく。

朝の電車でブツブツ練習した甲斐があった。

でかい声で全員の眼を見て約5分、デデーン!ってノリでなんとか成功した。

したら教師が、昨夜気になって君のインスタグラムをチェックしたんだ。素晴らしいね。皆に観せてもいいかい?

なんつってスクリーンで俺のインスタページを紹介し始める・・・。

あまりに突然のシチュエーションに、うぇ?うぇ?どんな顔すりゃいいの?

って感じでムフムフ喜ぶ。反応も良し。ヨシ!

小さな、小さな喜び。

 

が、良かったのはここまで・・・。

 

仕切り直して授業開始。

 

チン!プン!カン!プン!

先生!先生!キングイングリッシュオブUK!綺麗な英語!逆にわかんねー!

生徒!生徒!訛りひどい!わかんない!

メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、ペルー、台湾、韓国、インド。多彩すぎる。

 

なるほど。

家ではネイティブに囲まれているが、学校はネイティブアメリカン居ないやん。

 

そんな全員の軽い自己紹介の中、「ま、ま、ま、マイネームイズまさる・・・。ケイムフロムトーキョー。」

 

まさる

 

こっちみて恥ずかしそうに笑うんじゃない!

 

そんなこんなで、

午前中はボキャブラリーの強化を目的としたグループディスカッション。

必死!必死でついて行く。辞書禁止、英語以外禁止のルールのもと間違えてもいいから必死で発言していく。人の言葉を拾っていく。

最後は2人1組で何について話したのかプレゼンさせられる。

脳みそフル回転でビールについて半アドリブ。

相方、フロムアルゼンチン、チアゴ君28歳が酒飲みで良かった。

 

なんとか生き残るが午前中で精も根も尽き果てるも、今日は午後の授業もある。

英語レベル無差別のトーキングクラス。

(正直今は、なんでこんな選択したのか・・・と疲れと至らなさに絶望感すらある。)

4段階中、レベル2のクラスから参加してるのは俺となんだか大人しいサウジアラビア人の青年のみ。

全15人。国籍、年齢も本当に多様だ。17歳のアルゼンチンガールから50代の台湾オジサンまで。

よし、午前中の感覚を思い出して頑張ろう。

なんて考えは「今すぐ消えちまいな!」ってくらい甘かった。

 

・・・。

地獄本編到来。

レベル3、4のクラスからの人が大半を占めるなか、出されたテーマは「面接」

15人中5人が教師によって選ばれ、残りの10人に向けて1人づつ(1人づつ!)入社面接のテイで採用を狙うというもの。

5人には役柄と経歴が与えられ、そこから逸れたりウソを言ったりしてはいけない。

 

ほぉ〜。ふむふむ。怖い怖い。5人に選ばれたらさぞや大変だろうな。俺は低レベルクラスから来てるからそんな事ないだろうけど・・・。

 

4人選ばれ最後の1人、

教師「ok...last one....TETSU!!!」

 

え・・・?ぎ、ぎ、ぎ、ぎ、ぎ、

ぎ、ぎ、ぎゃあ〜!

 

目立つ?俺、目立つ?目立つの?ねぇ!

 

お、オケィ・・・と平静を装い全員内容が違う設定の紙をいただく。

ザックリ説明すると俺の役柄は、

 

[※オーストラリア南部でメキシコ料理店を10年前まで営んでいた55歳のメキシコ人。

10歳の時から地元の料理学校と母親に料理を教わる。

寄る年波にに勝てず一時引退し、自らの店舗は10年前に畳んだが、訳あって住処をシドニーに移し再び飲食店で働くために仕事を探している。

採用を目指してPRして下さい。]

 

的な感じ。

採用側の10人は意地悪な質問をせっせとこしらえる。

もちろん辞書禁止、質問も禁止。

難題に対して自分の頭で考え、言葉を拾い、発言し、記録に残し、復習する。

何がアレって1位から5位まで順位もつく。

 

くじ引きにより3番目。

よ、良かった!とりあえずどんな流れか見れる!

・・・。

・・・。

それ英語かい?はやい!はやいよ!

と、カイ・シデンばりに頭の中で呟いているうちに我が順番到来。

 

メキシコ人のテツさんになりき・・・れていない俺、勢いよく辛うじて知ってたスペイン語で掴みにかかる。

 

「オ、オ、オラッ!」

 

シーン・・・。

 

スペイン語(のようなもの)は誰にも通じず、教師には「English!!!!」と怒られる。

 

その先は想像にお任せしよう・・・。

 

20パターン以上の質問に答えられたり意味不明だったり、なんとか生還はした。なんとか。

しかし!デカくてメガネの照れ屋さん、ブルーノ君が緊張しまくってくれたおかげで4位。

しかしブルーノ君はクラスレベル3の人。出来は根本的に違うのだ。

一体何と競っているのか、一体何を安心しているのか、自分との戦いではないのか。

情けない・・・。情けないよ・・・。

渡米以来、1番凹んでいるなう。なう・・・。

 

Imagination means nothing without doing.

行動を伴わない想像力は、何の意味も持たない。

 

ありがとうチャールズチャップリン

俺、諦めないよ。

 

くっそ〜!!

 

チェシー、ルーシー、聞いてくれよ〜

あのね、あのね、

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夜は更け、明日も早いぜ。

寝なくちゃなぁ。