米国軟着陸 #59 (番外編)
って事で何をもって番外編か。流石に10年以上バンドを引っ張ってきたアーティストである。インターネットに対する意識がお高いである。
そう、来DC中、そして明日からNYへ単身乗り込むの燐。その滞在記がすでに面白いので紹介。
こんな面白いなら、1人で行った方がもっとハプニングがあって面白かったんじゃないかとさえ思う。
週末旅の最後にスミソニアンエリアでの絶好のロケーションを狙ってのバスキングを残し、NY珍道中をお楽しみにして下さい。
演奏ののち、絵が売れていくシーンは流石にアガった。そして購入者の店にデーンと飾られている様は、感動した。
ブッカーNatashaは非常にシンパシーを感じたらしく、演奏後涙ぐんでいた。
大人数の会話の中で咄嗟に言語をスイッチするのがまだまだ俺には難しくて、通訳する事も良い英語の練習になる。
この国は、まだ東の一部しか知らないが、やっぱり何度も味わう。やればやるだけ何かがポジティブに増えていく。
そして、俺も演奏したのでギャラがほしい。爆
つづく
米国軟着陸 #58
もうすぐ渡米半年。更に半年後の第一次ゲームオーバーラインが視界に入った。なんとかこの世界に喰らいついていたい、挑戦し続けたいって気持ちは大きくなるばかりで、日々素晴らしい発見と足りない「時間」がひしめき合っている。
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半年前の4月6日にこの地に降り立った時の寂しさや不安は今はもうカラッと晴れて、毎日書いていた初期のブログを読み返すと別人のような錯覚さえある。そして想像をゆうに超えて自分の根が張られ始めていると感じる。
来年4月、どんな状況になっているだろう。今はただO1ビザに向けて学生ビザの比じゃない面倒臭さの手続きの準備を始めている。こればかりは運もある。先がわからない。乗るか反るかやれる事を全てやるだけだ。
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来週からは10日間、音楽家であり画家の燐-Lin-が日本からDCとNYで自己表現をしに現れる。太郎の時と同じくサポートさせてもらうつもりだ。異常な短さの10日間。どんな事が起きてどう本人が繋げていくのか。それもまた凄く楽しみだ。
彼女の絵はすでに少し認知されつつある。1本だけ組んだライブにも、DCローカルのアーティストが集まってくれるだろう。
他にはオープンマイクに殴り込み、スミソニアンエリアでのライブドローイング路上販売+たまにライブ。なんてめちゃくちゃ面白いんじゃないかと計画している。
素晴らしいね!
つづく
米国軟着陸 #57
音楽的確認と実験的な視点もあったNONMALTのハーモニカプレイヤー太郎の米国短期軟着陸を終了した。朝6時前に起きて空港までお見送り。眠い空港への道のりの最中彼の表情は、音楽家としこの国で自立出来る自分のスキルや才能を確認した喜びと、短期滞在の悔しさが入り混じったような何とも言えない雰囲気を帯びていた気がする。
滞在中は彼の内面は爆裂するプレイとは裏腹に非常にシャイで偏屈な所があるのをしっかり見て知れたのも有意義だった。
どこにいても英語に一歩引いて緊張気味に構える太郎、自分を自分でプロデュースする、準備をする、広報をする、と言った事に関してはマジで能力ゼロである。笑
しかし音楽に振り切ったステ振りが故のそれは、演奏を始めた時に全てどうでもよくなってしまうから凄い。彼がもしアメリカで光の道を探すのなら、割と容易く見つけてしまいそうな音楽の威力に感じる。
従来のハーモニカスタイルに固執しない新しい形を手に入れながらも、時折超ルーツな古典をぶち込んでくるNONMALTとしての彼のプレイは耳の肥えたDCローカルズも目を(耳を)丸くしていた。
東洋人。遠く日本で子供の頃から舶来文化のルーツミュージックを愛し学んだ隙の無い引き出し。長年培った「合奏」に対する反応速度とクリアーな音楽言語。90年代を濃く生きた故の新古混ざり合うダンスミュージック的リズムやフレーズの内包。本質的なエモーショナルを追求する姿勢。ブルースを飛び越えたいと言う思想。
それが1つのハーモニカから放たれる。
要はオリジナリティの塊。
そりゃあ、ね。そんな即興30分も見たらドッヒャーなるよね。この地なら。
試しに昼間ソロやらせたら俺が初めて挑戦したバスキングの6倍もいきなりお布施るわ、ワラワラ多種多様なミュージシャンが寄ってくるわ、FBでは噂されはじめるわ、僅か数日の演奏で俺の5ヶ月に差し迫ってくる感じ。正直ムカついたな〜。笑
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CD絶滅のこの地で付け焼き刃CDRもなんとか売れたし、ライブには路上やネットからお客さん結構来たし、結果としては大成功だったんじゃないかと思う。
ライブではバンドの曲も出来る範囲で2人で即興的に演奏。更に拙い英語のMCで我々は本来4人のバンドであることを告げる。
CDの状況とは裏腹にブンブン増えていくBandcampへのアクセス。波状に存在が知られていく様子と実感、まだ僅かだが確かにツアーを待望している人々。夢でNONMALTのYankee salt suite(音源4曲目)が5分30秒付近から流れたんだよ!なんて細かい感想を伝えてくる奴。4人で動き出す頃には下地が出来ている事を目標にもっともっと動き回って、何でもやっておこうと、更にエンジンがかかるような素晴らしい10日間だった。
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日本語を話す相手がいなくなり、ちょい寂しくもあるが、また集まる日を楽しみに自分を磨くのだ。
NONMALT /
from DC,US and also Tokyo,JP
を目指して。
さあ、次!次!
つづく
米国軟着陸 #56
日々が亜光速だ。
FBのコミュニティで自己紹介を投下しまくってる訳だが、様々なバンドやユニットからセッションの希望をいただいている。
しかし単純な メタルとかパンクロックとかハードコアは一応聴いてからごめんなさい。
直感と得体の知れないワクワク感、自分にとっての目新しさで選びバンドに限らずエンジニアやセッションミュージシャンにも連絡をとる。
来月半ばからJam sessionやら色々始まってくる。
楽しみだあな。といった中で
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遂に明後日から、完全体ではないけれど日本の仲間とチャレンジする機会が徐々に訪れる。
既に長い目で見た準備も少しずつ始めているわけだがこれがまた日本でやってた事と寸分違わないので懐かしいような退屈なような。
とりあえず100枚。1枚$5で完全に路上にフォーカスして手作りしていく。
リサーチする中でふと思った事がある。
渡米してからCDを見た事がない
バンドの物販なんかには申し訳程度に紙ジャケのペラペラのCDを置いたりなんかもする「場合」もあるみたいだが、俺が行ったイベントでは見た事がない。
サンプルとしてピチピチ20代前半のルームメイト達に聞いてみた。(ちなみに皆、音楽関係の仕事をしている)
バンドマンや音楽家がどうしてるのかと言うと、アメリカのインディシーン(90年代からよっぽど有名なら話は別だけど)は、完全にデータとアナログに移行しているようだ。
手売り音源は「USBメモリ」
通販には「BANDCAMP」
他グッズは手を抜かない
って印象だ。日本でも度々話題に上がる物販の話題だが、こちら既に良い悪いを通り越して
CDは絶滅完了している。
USBにはライブのクーポンを画像で仕込んだり、映像作品を入れたり、盛り沢山にしている印象だ。
で、それがすでに浸透している上に大半のリスナーがCDの音質の限界を理解している感じ。
じゃあなんでほとんどの所謂インディバンドが儲かってるって規模ではないにしろ音楽でマネタイズ出来ているのか?
超高速の代謝で新しい強いものが生まれ続けるのか、そこに宝物が隠れているよね。
そのクエスチョンを本質的に捉えて更に生き残れた時、何かがサクセスするはずだ。
同時に100%自分の中から出てくる音楽を見失わない事。正直それが一番難しい気もする。
まさにアメリカ。音楽を音楽として捉える、個の表現なんだと捉える人々が大半を占める世の中は、大変に心地良い。
がしかし、自分は序の口の屁の河童なわけで、地獄のようなプレッシャーと削れど削れど貫通しない言葉の壁も同時に存在する。
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昨日、更にクラスレベルを上げる為のテストを受けた。結果はわからないが感触ではズタボロ。
内容が一気に難しくなってゲンナリする。
つい最近まで、”過去完了形” = ”Past Perfect “って文法用語が脳内でリンクしていない程度のレベルには日本で英語ゼロだった身からすると、飛躍ではあると思いたいが。
音楽があれば言葉はいらない。
一理ある。しっかり伝わる。でもそこまで。
もっともっと深いところに行きたい。となったら?
失敗して酒飲んで「ねこ膳」で朝までベソかいてた時の会話みたいに、
往生際の悪いフラれ方をした時みたいに、
行きたくないのに渋々参加した飲み会で結局楽しんじゃって潰れちゃった時みたいに、
ここでは「英語」で本当のコミュニケーションを取らないと理解は深まらない。特に俺の場合。
アメリカ挑戦!とかではなくて、根を張ろうとしているわけだから。
:辛かったテストの言い訳として殴り書き:
つづく
米国軟着陸 #55
ちゅうわけで色々決まってきたので東海岸のインディコミュニティに自己紹介も兼ねた情報をこんな風にドロップし始めた。反応よし。あとはやるだけ。将来、アメリカは俺を必要とする事になるだろう。ルーツが日本って国だからこその個性と性格、誰も真似できないフィーリングを俺の音は持っているからにゃ。多分・・・。
シンプルだけど長い文章、バーッと書けるようになってきて少し英語が入ってきたかなあ。と実感もする。
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Hello musicians. I'm Drummer “TETSUYA UEDA” who want to make a great new music life and big music experience in USA.
People call me “TETSU”.
I have been living Rockville for about 4 months with learning English. And I’m a professional player in Japan. But I thought that REAL MUSIC is here. So, I came here alone with Elementary school level English. Lolol
I already being Drums in Black Church, Busking on street, and played with Tomato Dodgers in Doah Fest 2018. It was so awesome but I need more experience and continue playing Drums.
Please check my YouTube channel and Instagram If you interested.
Also my first American friend Dylan Hinds wrote a short sentence for me on Facebook.
Dylan Hinds - hey fam my band played a thing and made a... | Facebook
I’m looking forward to working and playing with you in the future. Thank you.
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This is my own instrumental post rock band in Japan “NONMALT”
And also Japanese old school HR band “MUSHAxKUSHA”
MUSHAxKUSHA / アイナイッテイエソウ? 2016.4.30 - YouTube
We hope make US tour for next year.
Please check it out!
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P.S.
My own Band NONMALT’s Harmonica player “Taro Senga” will coming D.C. on August31 to September9.
NONMALT(Duo ver.)@三軒茶屋HEAVEN'S DOOR - YouTube
He is going to play with me like this ↑
We hope playing music in some music venues. Does someone knows that?
And also my friend female Singing Bass player “Lin” will coming D.C. on September 29 to October 1 and October 6. She is also drawing artist. Please book her If you interested.
Thank you again.
Please send me a friend request! — with Comezik Lin and Taro Senga.
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元天才ハーモニカ少年(今は青年)でありNONMALT,モンスター大陸のハーピスト、太郎。
近年完全なる天才になってしまったソングライターでありベーシストであり画家、燐。
両名がこの秋口に10日づつD.C.にステイして新たな挑戦をする。
確信を持って言えるのは両名の裏付けされたアートとスキルがあれば、何かしらを手に入れていくだろうと言う事。
こうして俺を媒介としてチャレンジしてくれる事も物凄く嬉しいし、200%サポートさせていただく。
多分2人とも
帰りたくなくなる。
Prepare your self! シシシwww
つづく
米国軟着陸 #54
USA、まだまだ山積みの課題をどこまで消化出来るか。これはただ一回のトラでの演奏だった。まだ濃く仕上がってはいない若いアメリカのバンドで叩いた。しかし大きな節目でもあった。日本語で絶叫したMCも良い思い出になるか否かは結局これから決まる事だ。誰も俺を知らなかった場所で、生活そのものが今一番充実してる。1日が早いのなんの!
ウエダ テツヤ - I love you Dylan & My American friends. However... | Facebook
年末、来年に向けて更に忙しい。素晴らしい忙しさだ。
PS. テストをパスして中級クラスに進級しました。Writing testはなんと20点満点中19点。
テスト的なもので充実の点数を取るのは人生初めての事です。
つづく